神経内科クリニック仙台

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サルコペニア

年をとると、だんだん筋肉が減って、筋力や身体能力も少しずつ下がって来ます。20才代に比べると、70才までに筋肉量は2530%、筋力は3040%減るそうです。極端に筋肉が減って、筋力と身体能力が下がった状態をサルコペニアと言います。昔から、年をとると筋肉が減って、力が少なくなり、身体能力が低下してくることは良く知られています。サルコペニアになると、ふらつき、転倒が増え、昔風にいえば『ヨボヨボ』になります。要介護状態になりやすくなり、認知症や慢性呼吸器疾患、肝臓疾患も悪くする可能性が高いと言われています。こうなると、極端な高齢化社会をむかえて、『年のせい』とだけは言っていられません。何とか予防したいものです。

サルコペニアの代表的な症状は、筋力と身体能力の低下です。筋力は握力で、身体能力は歩行速度で代表されます。日本人の場合、握力は男性26kg、女性18kgが、歩行速度0.8m/秒が目安になります。横断歩道は1m/秒で渡れるようになっている事が多いので、横断歩道が青信号で渡りきれなかったら、要注意です。また若い人は平均1.51.6m/秒で横断歩道を渡りますので、若い人が渡り終わっても、まだ半分しか渡れていないと、0.8m/秒より遅い可能性が高くなります。

筋力トレーニングと歩行などの有酸素運動の組み合わせが、サルコペニアの予防に有効です。強い運動は筋肉を鍛えるのには良いですが、強ければ強いほど良いわけではありません。年とともに、腱や靭帯、骨も衰えて来ています。強すぎる運動によって、かえって関節やスジを痛めたりすることもあります。短時間でも軽運動を繰り返して下さい。また、転んでも何にもなりませんので、安全にも気をつけましょう。整形外科学会で提唱しているロコトレも良いと思います。ロコトレは13回、左右1分ずつの片足立ちと56回ずつのスクワットです。13回ですから、食後の習慣にすると良いとおもいます。

色々な説はありますが、サルコペニアの原因はまだ良く分かりません。しばらく安静や臥床が続いたり、不活発な生活を続けたり、栄養状態が悪いときも、サルコペニアになりますが、これらは二次性のサルコペニアと呼ばれます。加齢以外に原因のみられない本来のサルコペニアと違って、二次性の場合には、原因の改善・予防によってサルコペニアが良くなってきます。高齢者ではタンパク質の合成力が落ちますので、食事の蛋白質不足には気をつけなくてはなりません。体重1kgあたり11 g以上が目安で、17590gを目標にしてください。もちろん腎臓が悪い人は、蛋白質制限が必要ですので、主治医にご相談下さい。しかし、本来のサルコペニアにたいして、蛋白質やアミノ酸を補給すると、改善するのでしょうか?いくつもの試験や報告がありますが、一致する結果はでておらず、現在のところ、効果は証明されていません。また、有効性が十分に証明された薬もありません。毎日の運動とバランスの良い食事を心がけるのが一番のようです。

2016年の本邦での平均寿命は男性80.98年、女性87.14年ですが、これに対して健康寿命は男性が72.14年、女性が74.79年とされています。健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間をいいます。みんな最後まで、元気にイキイキと暮らしたいと思っています。サルコペニアに気をつけて、健康寿命を伸ばしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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